気温が上がり、暖かくなってくると気になり始めるのが紫外線。
夏が近づくと「紫外線対策をしなくては!」と思い始める人も多いのではないでしょうか。
私も夏は紫外線対策を万全に行ないますが、それ以外の季節はおろそかになりがち……
紫外線が増えるのは夏と思われがちですが、気温が上がり始める春先こそ紫外線対策をしっかり行なうことがポイントなんです!
ここでは紫外線が肌に与える影響や、紫外線対策が一年中必要な理由について解説しています。
紫外線が増え始める季節は春!
夏のじりじりした日差しはとても強く、短時間でも日焼けしてしまいます。
しかし、注意したいのは夏だけではありません!
むしろ、紫外線が増え始める春先は特に注意が必要です。
ここでは紫外線の基本について見ていきましょう。
そもそも紫外線ってどのようなもの?
紫外線は太陽光の一種で、長さの違う3つの波長で成り立っています。
- UVA(紫外線A波)
- UVB(紫外線B波)
- UVC(紫外線C波)
UVC(紫外線C波)はオゾン層で吸収されるため地上には届かないため、注意したいのはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)です。
二つの紫外線には次のような特徴があります。
- UVA(紫外線A波):肌の内部(真皮)まで届く
- UVB(紫外線B波):肌の表面(表皮)に作用する
紫外線を長時間浴び続けると、さまざまな肌トラブルの原因になるといわれています。
4月から徐々に紫外線が増え始める
UVBの照射量のピークは7月頃ですが、4月を過ぎると急激に増え始め、9月頃になるとまた減っていきます。
一方、UVAの照射量のピークは4月~8月頃がピークですが、雲や窓ガラスを通す性質があるため、一年中降り注いでいます。
UVA、UVBどちらも4月頃から照射量が増え始めるため、春先から徹底したUVケアが必要になるのです。
紫外線は一年中降り注ぐ
紫外線量は4月頃から急激に増え始めますが、秋や冬になると紫外線がなくなるわけではありません。
春や夏に比べると紫外線量は減少しますが、紫外線は常に降り注いでいるため、年間を通してUVケアをする必要があります。
特にUVAは年間を通して地上に降り注いでいます。
UVAは肌の内部(真皮)まで届く特徴があるため、ケアを怠ると「光老化」と呼ばれるシミやしわ、たるみの原因になってしまうことも。
紫外線が与える肌への影響
紫外線が与える肌への影響は、大きくわけて「急性」と「慢性」の二つがあります。
ここではそれぞれどのような影響があるのか、詳しく見ていきましょう。
【急性】比較的早く表れる反応
紫外線が与える肌への影響で、私たちがよく実感しているのがこの急性の反応です。
- 日焼け:肌の炎症、赤みやほてり、肌を黒くする
- 紫外線角膜炎(雪目):角膜が傷つく、痛みや充血、涙が多く出る
- 免疫機能低下:ヘルペス、免疫機能障害の寛解
- 日光アレルギー:蕁麻疹
- ビタミンD合成
一般的に「日焼け」と呼ばれる現象も、急性の反応です。
【慢性】長期的に浴びることで表れる反応
紫外線を長期間浴び続けることで、じわじわと肌に影響をおよぼすものを「慢性」といいます。
- 光老化:シミ、しわ、たるみ、毛穴の開き
- がん:良性腫瘍(老人性のいぼ)、前がん病変(日光角化症、悪性黒子)、皮膚がん
- 目の疾患:白内障、翼状片
シミやしわなど、いわゆる老化の減少も紫外線による慢性の反応です。
きちんと塗れている?正しい日焼け止めの塗り方
「日焼け止めを塗っているから大丈夫!」
もしかしたらそのUVケア、あまり意味がないかもしれませんよ。
実は私も、日焼け止めを塗って満足してしまっていたのですが、長らく間違えた方法で日焼け止めを塗っていたことに気付きました。
正しい日焼け止めの塗り方を知って、徹底した紫外線対策を行いましょう!
少し多めに手に取るのが基本!
日焼け止めは少し多めに手に取るのが基本です。
日焼け止めには適量があり、肌の表面にうっすら乗せるだけでは不十分。
使用する日焼け止めによって使用量は異なります。
顔に使用する場合の目安は次のとおりです。
- クリームタイプ:パール1粒大(1cmほど)
- 液体タイプ:1円玉1個分
これをもう一度繰り返し、塗り重ねるのがポイントです。
ムラなくしっかり塗る
量は十分でも塗りムラができてしまっては意味がありません。
ムラを防ぐためには、やはり重ね塗りが重要です。
顔は2回で十分ですが、足や腕など面積の広い部位は3回ほど重ね塗りをすると完璧!
また、つい塗り残しがちな耳のうしろや指先、首のうしろや腕の裏側などももれなく塗りましょう。
数時間に一度塗りなおす
「SPFが高い日焼け止めだから朝塗ればOK!」と思っていませんか?
SPFが高い日焼け止めでも、汗や皮脂で落ちてしまうこともしばしば。
手の甲は手を洗うと落ちてしまうため、うっかり焼けをしやすい部位でもあります。
そのため、日焼け止めは一度塗って満足せず、こまめに塗りなおすことが大切です。
天候や季節に関わらず塗る習慣をつける
「今日は出かけないから大丈夫」
「雨だし塗らなくても良いかな」
そんな気のゆるみが日焼けにつながってしまうかもしれません。
紫外線は天候や季節に関わらず降り注いでいるため、毎日塗る習慣をつけることが大切です。
顔はもちろん、手足など露出している部分には日焼け止めを塗って対策しましょう。
日焼け止め以外のUVケア
UVケアは日焼け止めだけではありません。
日焼け止めと一緒に取り入れることで、より高い紫外線対策ができますよ。
日傘や帽子
日差しが強い日は、日傘や帽子が大活躍!
私も外出する際は日傘を活用しています。
日傘は内側が黒く、外側が白っぽいデザインのほうが紫外線を受けにくいといわれているため、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
日傘や帽子は紫外線対策だけでなく、体感温度を下げる効果も期待できるため、熱中症対策にも役立ちます。
薄手のシャツやカーディガン
薄手のシャツやカーディガンは、一枚持っておくととても便利。
UVカット機能が付いたシャツやカーディガンだと、より紫外線対策になりますね。
またシャツやカーディガンは冷房対策としても大活躍!
私はコンパクトに畳めるサイズ感のカーディガンをいつもバッグに入れておき、外出の際や冷房対策として活用しています。
サングラス
紫外線は目への影響も大きいといわれています。
特に夏の強い日差しは目に悪影響をおよぼすことも。
長時間外にいるときは、紫外線から目を守るサングラスを活用するのがおすすめです。
最近はデイリーユースしやすいデザインのサングラスも増えているので、好みのものが見つかるはずですよ!
飲む日焼け止め
最近じわじわと話題になっているのが、飲む日焼け止めです。
日中こまめに日焼け止めを塗りなおすのが難しいときや、内側からもしっかりケアをしたいという人におすすめ。
紫外線対策だけでなく、美白やエイジングをサポートする成分が含まれているアイテムもあるので、自分に合ったものを選んでみてくださいね。
紫外線が増え始める季節こそUVケアを徹底しよう
紫外線は夏だけでなく、一年中降り注いでいます。
特に4月頃からは紫外線の照射量がぐっと増え始め、より紫外線対策に力を入れたいところ。
季節や天候に関わらず紫外線対策をしっかり行なうことで、シミやしわなどの原因を防げますよ。
紫外線対策は一日では効果を実感できません。
毎日継続してUVケアを行ない、透明感のある肌をキープしましょう。