お肌の余分な角質を取り除き、調子を整えるピーリングやスクラブなどの角質ケア。
つるつるのお肌を手に入れたいと思って、こまめに角質ケアをしている人もいるでしょう。
私もスクラブ入りの洗顔を使ったり酵素洗顔を取り入れたりして、角質ケアに取り組んでいます。
しかし、この角質ケアのやりすぎは、ビニール肌の原因になるってご存じですか?
一見するとつやのある肌に思えるビニール肌、実は肌トラブルを起こしやすい危険な状態なんです。
ここでは、ビニール肌の原因と正しい保湿法について解説します!
目次
ビニール肌ってどのような肌?
ビニール肌は、その名前のとおりビニールを張ったような質感の肌のことをいいます。
見た目はつやがあるような印象を受けますが、つや肌とビニール肌はどのような違いがあるのでしょうか。
ビニール肌はつや肌とは違う!
ビニール肌は、毛穴もなくつるっとした質感が特徴です。
ぱっと見はつやがあるため「角質ケアのおかげでつや肌になれた!」と思いがちですが、ビニール肌は角質層が薄くなったことで不自然なつやが出てしまっている状態です。
ビニール肌の場合、つやがあるように見えるのに肌の調子が安定しなかったり、なんとなくヒリヒリしたりすることがあります。
つや肌との違いは?
ビニール肌もつや肌も毛穴が目立ちにくく、つるっとした質感という共通点があるため「ビニール肌でもいいんじゃない?」と思うかもしれませんね。
しかし、つや肌とビニール肌には大きな違いがあるのです!
<ビニール肌>
- 光の加減でピカピカした不自然なつやがある
- ハリやうるおいがない
- 不自然なつるつる感のある触りごこち
- 皮脂が分泌しやすくべたつくこともある
- バリア機能が低下し刺激に敏感
- 化粧水や保湿液がしみることある
<つや肌>
- 肌のキメが整っていてふっくらしている
- 肌トラブルが起きにくい
- 触れるとしっとりしている
- ハリや弾力がある
- メイクが崩れにくい
- かゆみや赤みなど肌トラブルが起きにくい
ビニール肌はバリア機能が低下しているため、肌内部は乾燥状態です。
シミやしわ、ニキビなどのトラブルの原因になることもあります。
ビニール肌診断でセルフチェックをしてみよう
ビニール肌とつや肌はよく似ているため、自覚しにくいのが難点。
つやはあるように見えるけど肌の調子がいまいちという人は、もしかしたらビニール肌かもしれません。
自分がビニール肌かどうか、セルフチェックしてみませんか?
- 肌のキメが整っていない
- 毛穴が目立ちにくい
- 肌がビニールのようにテカテカしている
- 部位に関係なく皮脂の量が多いと感じる
- 皮脂は出るのに乾燥している
- スクラブやピーリングなど角質ケアをよく使う
- 洗顔後は肌につっぱり感がある
- 化粧水でひりひりすることがある
- タオルも刺激と感じる
- スキンケアが浸透しにくい
- メイクが崩れやすい
当てはまる項目が多いほどビニール肌の可能性が高いといえます。
しかし、なかにはつや肌にも共通する項目もあるため、総合的に見て判断するとよいでしょう。
角質ケアがビニール肌に?4つの原因
しっかり保湿もしているし、スキンケアには力を入れているはずなのに、なぜビニール肌になってしまうのか……とがっかりしている人もいるかもしれませんね。
実はその一生懸命なスキンケアが、ビニール肌の原因になっているのです。
特に角質ケアはビニール肌の大敵!
具体的にどのようなことがビニール肌の原因になっているのか見ていきましょう
頻繁な角質ケア
肌のごわつきを解消するために、ピーリングやスクラブ、酵素洗顔を使った角質ケアは有効です。
しかし、やりすぎは必要な角質まで取り除いてしまい肌の負担になるだけで、メリットはほとんどありません。
アイテムによって「週に1度」や「3日に1度のペース」など、使用頻度はまちまちです。
これは自分の肌の状態と相談しながら使うことがポイント。
基本は週に1度をベースに、肌の調子が悪いときは2週間に1度でも十分ですよ。
間違えても毎日角質ケアをするのは避けましょう。
刺激の強い毛穴ケアのやりすぎ
角質ケアだけでなく、毛穴ケアのやりすぎもビニール肌の原因です。
なかでも、毛穴パックは肌への刺激が強く、必要な角質まで奪ってしまいます。
特に剥がすタイプの毛穴パックはしっかり取れて気持ちいいですが、使用後の肌がテカテカしやすくなります。
毛穴ケアはある程度は必要ですが、角質ケア同様やりすぎは禁物です。
洗浄力の高いクレンジングや洗顔
「肌の汚れをできるだけきれいに落としたい!」
そう思って、洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を取り入れている人もいるでしょう。
実はこれも、ビニール肌の原因の一つです。
毎日刺激の強いクレンジングや洗顔料を使うことで、角質がどんどん薄くなってしまうのです。
クレンジングや洗顔は肌質に合わせて選ぶのがポイント。
例えば、オイルクレンジングは洗浄力が高く、濃いメイクもすっきり落とすメリットがある一方、必要な皮脂まで落としてしまうデメリットがあるため、乾燥肌や敏感肌にはあまり向いていないといわれています。
メイクの濃さや肌の調子に合わせて、クレンジングや洗顔の種類を変えるのがおすすめです。
力を入れすぎたスキンケアやマッサージ
洗顔はもちろん、スキンケアの際にもついゴシゴシ強くこすってしまうこともあるでしょう。
これも肌への刺激となり、ビニール肌の原因になってしまいます。
また、小顔効果を狙ってマッサージをすることもあると思いますが、肌を引っ張ったりこすったりするやり方はNG。
スキンケアやマッサージの際は、できるだけ力を入れず優しく触れるように行いましょう。
ピーリングやスクラブなど角質ケアは1週間に1度
ピーリングやスクラブなどの角質ケアがビニール肌の原因になると思うと、どのくらいの頻度で取り入れればいいか迷ってしまいますよね。
角質ケアは肌の調子にもよりますが、基本は1週間に1度を目安にしましょう。
一つ注意したいのが、角質ケアはピーリングやスクラブなどすべてを含めたものです。
「昨日ピーリングしたけどスクラブ洗顔はしていないから、明日はスクラブしよう!」
というのはNGです。
今週はピーリング、来週はスクラブというように種類の異なる角質ケアも1週間に1度の頻度で取り入れましょう。
ビニール肌を改善する正しい保湿方法
「もしかしてビニール肌?」と思っても、焦る必要はありません!
正しい保湿とスキンケアで、ビニール肌を改善できますよ。
ここではビニール肌を改善する正しい保湿法をご紹介します。
摩擦厳禁!洗顔からスキンケアまで優しいタッチで
まずは肌への刺激を最小限に抑えること!
ビニール肌になった肌はとても敏感なので、できるだけ優しいタッチで、洗顔からスキンケアまでを行います。
- 肌の摩擦を抑えるために、
- クレンジングはいつもより多めに使う
- 洗顔はたっぷり泡立てる
- スキンケアはこすらず「置く」を意識する
肌の摩擦を抑えたケアを意識するところから始めましょう。
基本のスキンケアは洗顔と保湿のみ!
ビニール肌により肌が敏感になっていると感じたら、スキンケアはできるだけシンプルにするのがおすすめです。
- 刺激の少ないクレンジングで汚れを落とす
- たっぷりの泡で優しく洗顔する
- 保湿効果が高く刺激の少ない化粧水で水分を与える
- 乳液でふたをして乾燥を防ぐ
過剰なケアはせず、シンプルケアを続けましょう。
刺激の少ない保湿アイテムをたっぷり与える
シンプルなケアだと乾燥が気になるという場合は、いつもより多めの量を肌に与えてみてください。
高保湿のアイテムに帰る必要はなく、いつも使っている肌に合う化粧水をたっぷり与えるほうが効果を実感しやすいはず。
化粧水は2~3回重ね塗りをしてみて、物足りなければさらに重ねるのがおすすめです。
ハンドプレスをしたあとにしっかりつや感が出るまで、たっぷり与えましょう。
紫外線対策で刺激から守る
スキンケアももちろん大切ですが、紫外線対策もビニール肌改善には重要なポイントです。
ビニール肌になっていると肌が薄くなっているため、紫外線の影響をより受けやすいといわれています。
- メイクの前に日焼け止めを塗る
- UVカット効果のある下地を使う
- 日中はスプレータイプの日焼け止めで塗りなおす
また、SPFの数字が大きいほど効果が高いとされていますが、それに比例するように刺激も強くなっています。
ビニール肌の場合は、SPF30程度のものをこまめに塗りなおしたほうがいいかもしれません。
ビニール肌を改善して本当のつや肌を目指そう
つや肌を手に入れたと思って喜んでいたのに、実はビニール肌だったなんてがっかりしてしまいますよね。
しかし、ビニール肌の原因を知り、正しい保湿法を取り入れることで本当のつや肌を手に入れられます!
ビニール肌は刺激を受けやすいため、できるだけ優しいスキンケアがポイント。
優しいタッチでたっぷり水分を与え、うるうるつやつやの美肌を目指しましょう!