柑橘類のビタミンが美肌に導く!みかんの皮の活用法も紹介

おいしいみかん

柑橘類のフルーツにはビタミンが豊富に含まれており、美肌のために毎日の食生活に取り入れているという人も多いと思います。
柑橘類は「食べるスキンケア」と呼ばれることもあり、美肌づくりのサポートに役立ちます。

柑橘系のフルーツは種類がたくさんありますが、なかでもみかんは手頃な価格で購入できる身近なフルーツですよね。
果実の部分はもちろん、皮にも栄養がたっぷり含まれているので、ぜひとも捨てずに使いたいところ。

そこで今回は、柑橘類に含まれるビタミンや美肌効果に加え、みかんの皮の活用法についてご紹介します。

柑橘類に含まれるビタミン

フレッシュな柑橘類

柑橘類はビタミンが豊富に含まれています。
なかでも美容に良いとされる

  • ビタミンC
  • ビタミンP

がたっぷり!
ここでは、この2つの成分について見ていきましょう。

ビタミンC

ビタミンCは、皮膚や粘膜を保護する働きをする成分で、私たちの体を健やかに保つために欠かせません。
抗酸化作用もあり、若々しさを保つサポートもしてくれます。

また、ビタミンCは

  • コラーゲンの合成のサポート
  • 鉄分の吸収のサポート

といった働きもになっています。

ビタミンCは体内で生成することができないため、食品から摂取する必要があります。
しかし、体に吸収されない余分なビタミンCは体外へ排出されるため、こまめに摂取するのがおすすめです。

ビタミンP

ビタミンPは「ビタミン様物質」と呼ばれ、ポリフェノールの仲間に分類されます。
熱に弱く不安定な性質のあるビタミンCを安定させる働きをするため、ビタミンCにとってはまるでペアのような成分といえますね。

ビタミンPは、ビタミンCの働きをサポートするとともに、

  • 毛細血管の強化
  • 活性酸素の除去
  • 悪玉コレステロールの除去

といった働きをします。
健康や美容の基礎となる部分の強化が期待できるんですね。

柑橘は食べるスキンケア?その美容効果とは

みかんと女性

柑橘類は、さわやかな香りと甘酸っぱい風味が特徴のフルーツ。
ビタミン類も豊富に含まれ、「食べるスキンケア」なんていわれることもあります。

ここでは、柑橘類を食べることで期待できる美肌効果について見ていきましょう。

シミやシワを防ぐ

美肌といえばビタミンC!というほど、ビタミンCには高い美容効果が期待されていますよね。

ビタミンCは、肌にハリとうるおいを与えるコラーゲンの合成のサポートをします。
コラーゲンの合成が活発になると肌がふっくらし、シワが目立ちにくくなるというメリットがありますよ。

また、ビタミンCにはメラニンの生成を抑える働きもあるため、シミの予防や改善にも役立ちます。

冷え性の改善

冷え性の改善にも柑橘類が役立ちます。
柑橘類に含まれるビタミンPは、毛細血管の強化とともに血流の促進をする働きも。
全身に効率的に血液が流れるようになることで冷え性の改善につながるんですよ。

便秘解消

柑橘類にはペクチンという水溶性の食物繊維が多く含まれています。
ペクチンには、

  • 腸内の善玉菌を増やす
  • 腸内環境を整える

という働きがあり、便秘解消のサポートをします。

水溶性の食物繊維は便をやわらかくして排便を促す働きもあるため、頑固な便秘に悩んでいる人にこそ積極的に取り入れてほしい成分です。
特に、薄皮や白い筋に多く含まれているので、できれば薄皮ごと食べるのがおすすめですよ。

みかんの皮が美肌に良い!

みかんは果実のほうに栄養がたくさん含まれていると思われがちですが、実は皮のほうにも栄養がたっぷり含まれているんですよ。

ビタミンCはもちろん、ビタミンPや食物繊維も皮にしっかり含まれています。
皮まで摂取することで、より美肌にアプローチできるんですね!

さらに、

  • β-クリプトキサンチン
  • ノビレチン

など、抗酸化作用や血糖値の上昇を抑える働きのある成分もたっぷり含まれていますよ。

また、みかんの皮を乾燥させた「陳皮」は漢方に使われることも。
美容だけでなく健康にも良い効果をもたらしてくれるみかんの皮は、捨てずに利用したいところです。

みかんの皮の活用法

たくさんのみかん

みかんを食べたあと、皮はごみ箱にポイっと捨てている人がほとんどだと思います。
みかんは皮にも美容効果の高い成分がたくさん!
ちょっとひと手間かけて、みかんの皮も有効活用してみませんか?

乾燥させて「陳皮」に

みかんの皮を乾燥させたものを、漢方の世界では「陳皮」と呼んでいます。
陳皮は家庭でも簡単につくれるので、新鮮なみかんが手に入ったらぜひつくってみてください。

<つくり方>

  1. みかんの皮をよく洗う
  2. 水気を拭き取り、3cm角程度に切る
  3. 新聞紙の上に広げ、カラカラになるまで1週間ほど天日干しする

完成した陳皮は、瓶などに入れて保存可能。

  • 細かく刻んでお茶やお菓子に
  • お湯を注いで陳皮茶に
  • 漬物の香りづけに

使い方もいろいろあるので、お好きな方法で試してみてくださいね。

すりおろして紅茶やお菓子の材料に

みかんの皮を乾燥させるのは面倒……という人は、そのまま使ってもOK!
みかんの皮をよく洗い、すりおろしたり細かく刻んだりして使うこともできますよ。

フレッシュなみかんの皮は香りが良いので、お菓子の材料や紅茶の風味づけに使うのがおすすめ。
みかんの皮を使ってマーマレードをつくってもいいかもしれませんね。
少々手間はかかりますが、オレンジよりも苦みが少なくやわらかい風味でとてもおいしいですよ。

セミドライにして入浴剤に

みかんの皮がたくさんあるときは、入浴剤として使うのもおすすめです。
生のまま使っても良いですが、少し乾燥させたセミドライ状態のほうが香りが出やすくなりますよ。

天日で半日ほど干しても良いですし、食べ終わったみかんの皮をうっかり放置してしまった……というものでも問題なし!
不織布にみかんの皮を入れて、そのまま湯船に入れて使ってくださいね。

おいしいみかんの選び方

3つのみかん

せっかくみかんを食べるなら、おいしいものを選びたいですよね。
ここではおいしいみかんの選び方をご紹介します。

横から見て平たいもの

まずはみかんのかたちに注目してみましょう。
まんまるのものから少し平たいものまでいろいろありますが、横から見て平たいもののほうがおすすめです。

丸いものより平たいもののほうが実がぎゅっと詰まっていて、濃い味わいのものが多い傾向にあるそうです。

皮はキメが細かいほうが甘い

みかんの皮もおいしいみかんを選ぶポイントの一つ。
みかんの皮の表面にはぷつぷつとしたものがありますが、これは「油泡」と呼ばれ精油が含まれています。
この油泡が小さく、キメが細かい皮のみかんのほうがおいしいとのこと。

また、皮の色が濃く、色ムラがないものを選ぶのもポイントですよ。

ヘタの切り口が小さい

もう一つのポイントは、ヘタの部分。
ヘタの切り口が小さいものがおすすめです。

ヘタの切り口が小さいということは、実がなっている枝が細いということ。
細い枝だと実に送られる水分量が少なくなりますが、その少ない水分で養分をしっかり貯めこもうとするため実が甘くなるのです。

柑橘類からビタミンを摂って生き生きした肌に!

たくさんのみかんを持つ女性

柑橘類にはビタミンCのほかに、活性酸素を抑えるビタミンPや水溶性の食物繊維がたっぷり含まれています。
普段何気なく食べているみかんも、美容や健康に良い成分がたくさん入っていると思うとうれしくなりますね。

また、柑橘類には光毒性のあるソラレンという成分が含まれているものもあります。
朝よりも夜食べることを意識して、毎日の食事に柑橘類を取り入れてみてくださいね。