たるみ毛穴や開き毛穴はなぜ目立つ？特徴と原因＆正しいお手入れ法を紹介

年齢とともに、毛穴が目立っているのが気になるという人は多いはず。
毛穴が目立つとメイクが崩れやすかったり老け見えしたりとデメリットが多く、できれば毛穴レスな肌を手に入れたいですよね！

毛穴レスな肌を手に入れるには、まずはなぜ毛穴が目立ってしまうのかを知ることから始めましょう。

ここでは、毛穴の原因に加えて、毛穴の種類や特徴、タイプ別のケア方法について詳しくご紹介します！
正しいケアを取り入れて、毛穴のないツルツルの肌を目指しませんか？

毛穴ってなぜあるの？

顔の印象を大きく変える毛穴。
「毛穴なんてなければいいのに」と思う人もいるかもしれませんが、実は毛穴にもちゃんとした役割があるのです。

ここでは、毛穴の仕組みや役割に加え、目立つ理由を見ていきましょう。

毛穴の仕組みと役割

皮膚には皮溝（ひこう）と呼ばれる溝と、皮丘（ひきゅう）と呼ばれるやや盛り上がった部分で成り立っていて、この二つが交わる部分に毛穴があります。
毛穴は毛が生える場所というだけでなく、皮脂を分泌して肌を保護する役割もあるのです。

毛穴から出た皮脂は「皮脂膜」となって肌を覆い、角質層を乾燥から守るとともに、皮膚に細菌が繁殖するのを防ぐ役割も担っています。
また、気温に合わせて毛穴を開いたり閉じたりすることで、体温調整も行っています。

目立つのはなぜ？

毛穴が目立つ理由はいくつかありますが、

などが挙げられます。

年齢とともに肌のハリがなくなったり、乾燥が進んだりするのも毛穴を目立たせてしまう原因の一つ。
また、毛穴にはいくつか種類があり、毛穴のタイプに合わせたケアをすることも大切なのです。

タイプ別！毛穴の特徴と原因

毛穴はおもに

の4種類のタイプがあります。
それぞれの特徴や目立つ原因について見ていきましょう。

たるみ毛穴

本来、毛穴はきれいな丸い形をしています。
肌が重力に負けてたるんでしまうと、毛穴もたるんでしまいます。
丸いかたちだった毛穴が、皮膚が下に引っ張られることで楕円になり、その状態を「たるみ毛穴」と呼んでいます。

肌を支えているコラーゲンが年齢とともに減少したり、皮膚の筋力が低下したりすることでたるみ毛穴を引き起こします。

開き毛穴

毛穴に汚れが詰まり汚れが溜まったままになると、毛穴が閉じずに開きっぱなしになってしまいます。
これが悪化すると毛穴が汚れによってどんどん押し広げられてしまい「開き毛穴」となってしまうのです。

皮脂と古い角質が混ざってできる角栓ができているのも特徴の一つで、皮脂の分泌量が多いおでこや頬によく見られます。

黒ずみ毛穴

毛穴に詰まった皮脂が酸化し、黒ずんだ状態になっているのが「黒ずみ毛穴」です。
毛穴一つひとつが黒ずんで見えるほか、ぽつぽつと目立つのが特徴で「イチゴ毛穴」と呼ばれることもありますね。

おもにTゾーンや鼻にできやすく、触るとざらついているのも黒ずみ毛穴の特徴です。

すり鉢状毛穴

「すり鉢状毛穴」は開き毛穴と同様の原因で起こる毛穴トラブルです。
開き毛穴と異なるのは、毛穴の周辺に炎症が起こり毛穴が目立っている状態であること。

毛穴の周りに肌荒れが起こると皮膚が硬くなり、それを角質肥厚と呼んでいます。
本来角質が硬くなると自然と剥がれ落ちるのですが、うまく剥がれずに肌に蓄積することで、肌の表面がぼこぼこして見えてしまうのです。

たるみ毛穴も開き毛穴も撃退するケア方法

毛穴が目立ち始めたら、できるだけ早くケアを始めるのがカギ！
とはいえ、どのようなケアを取り入れれば良いかわからないという人もいますよね。
ここでは、毛穴のタイプ別におすすめのケア方法をご紹介します。

たるみ毛穴は保湿でキメを整える！

たるみ毛穴は、肌のハリの低下やたるみが原因で起こるトラブルです。
肌のハリをアップさせるには、うるおいをたっぷり与える保湿が欠かせません。

化粧水はもちろん、美容液やフェイスパックなどを取り入れ、肌にたっぷりと水分を与えるケアから始めましょう。
肌の保水力がアップすることで毛穴周辺もふっくらとするため、毛穴が目立ちにくくなりますよ。

開き毛穴は角栓ケアがカギ！

開き毛穴は、まずは毛穴の汚れをしっかり落とすケアから始めるのがおすすめ。
角栓が毛穴に詰まっているのを放置すると毛穴が開きっぱなしになってしまうため、丁寧なクレンジングと洗顔でケアするのがおすすめです。

ただし、過剰なクレンジングや洗顔は乾燥を招き、余分な皮脂を分泌させてしまうためNG。
短時間で優しく行いましょう。

黒ずみ毛穴は皮脂ケアで解消！

黒ずみ毛穴の原因も、毛穴に溜まった汚れによるものです。
余分な皮脂や汚れをしっかり落とすことが、黒ずみ毛穴開所への第一歩。

洗顔をする前に、ホットタオルやスチーマーで毛穴をしっかり開かせるのもおすすめです。
毛穴が開いた状態でクレンジングや洗顔をすることで、より毛穴の汚れが落としやすくなります。

すり鉢状毛穴はターンオーバーを正常に！

すり鉢状毛穴は、毛穴周辺の肌トラブルや皮膚が硬くなることが原因の一つ。
ターンオーバーの乱れが原因の根本となっているケースも多いため、まずはターンオーバーを正常に戻すケアから始めるのがおすすめです。

基本的な洗顔やスキンケアを丁寧に行うのはもちろんですが、栄養バランスの良い食事や適度な運動、質の良い睡眠を取ることもすり鉢状毛穴のケアにつながります。

これはダメ！毛穴を目立たせるNGケア

良かれと思って取り組んでいたスキンケアが、逆に毛穴を目立たせるきっかけになっていることもあるのです。
ここでは、毛穴を目立たせてしまうNGケアについて見ていきましょう。

指で無理やり角栓を押し出す

毛穴に詰まった角栓はざらつきがあり気になってしまいますよね。
毛穴ケアで絶対にやってはいけないのが、角栓や汚れを指で押し出すこと。

指で角栓や汚れを押し出すと一時的にきれいになりますが、毛穴が開いた状態になってしまうため、より汚れが溜まりやすくなります。
また、皮膚が傷つくリスクもあり、そこから炎症が起こってしまうことも。

角栓の詰まりが気になる場合は、毛穴ケアに特化したパックや洗顔料を取り入れてみてくださいね。

過剰なクレンジングや洗顔

毛穴に詰まった汚れを何とか落としたいという気持ちで、クレンジングや洗顔に力を入れている人も多いでしょう。
毎日洗顔を行うのは基本ですが、毛穴汚れを落としたいからといって1日に何度も洗顔をしたり、クレンジングに時間をかけすぎたりするのはNGです。

過剰な洗顔によって肌は乾燥し、バリア機能も低下します。
それを補うために過剰に皮脂を分泌するため、毛穴が目立ちやすくなるのです。

洗顔は1日1～2回を目安に、短時間で済ませるようにしましょう。

毛穴レスな肌を手に入れるお手入れ方法

毛穴レスな肌を手に入れるためには、どのようなお手入れをすればいいのでしょうか。
ここでは、毛穴のないお肌へと導くお手入れ法をご紹介します。

クレンジングは短時間がカギ

クレンジングは、短時間で行うのが毛穴ケアのカギ。
時間の目安は、顔になじませてから1分以内に流します。
短時間でもメイクとちゃんとなじむので、長時間クレンジングをする必要はありません。

マスカラや口紅など落ちにくいメイクは、ポイントメイク用のリムーバーを使って先に落としておくのがおすすめですよ。

洗顔はたっぷりの泡で！

洗顔は、たっぷり泡立ててから行いましょう。
顔全体を包み込めるくらいになるまでしっかり泡立ててから、顔に乗せます。

泡を顔に乗せたら、指の腹で顔全体を優しくなでるようになじませます。
毛穴が気になる部分は、薬指を使ってくるくると洗いましょう。

洗顔もクレンジングと同様、短時間で済ませるのがコツ。
泡を乗せてから30秒ほどで流しましょう。

すすぎは念入りに

短時間で洗顔を済ませたら、すすぎはしっかり念入りに行うのがポイントです。
洗顔料が顔に残ったままになっていると、そこから炎症が起こったり乾燥を招いたりすることもあります。

すすぎは流水で行い、最低でも20回は行いましょう。
顔の中心をメインにすすぎがちですが、生え際やフェイスラインまでしっかり流してくださいね。

定期的に酵素洗顔を使うのもおすすめ

定期的に酵素洗顔を取り入れるのもおすすめです。
酵素にはたんぱく質を除去する働きがあり、酵素洗顔を使うことで古い角質を取り除くとともに毛穴汚れの解消の効果が期待されています。

酵素洗顔は毎日使えるものもありますが、肌質やコンディションによっては負担になってしまうことも。
1週間に1～2回のペースから始めてみてくださいね。

保湿はしっかり

毛穴の汚れを落としたら、保湿もしっかり行いましょう。
肌の乾燥が進むと毛穴周辺の皮膚もしぼんでしまうため、毛穴がより目立ってしまいます。

保湿力の高い化粧水や美容液で肌に栄養を与えたら、肌の水分を逃がさない乳液やオイルでしっかりふたをします。
ビタミンC配合のスキンケアアイテムや、毛穴引き締め効果のあるアイテムを使うのもおすすめですよ。

正しいケアでたるみ毛穴と開き毛穴を解消！

毛穴の目立ちを解消するのは、1日や2日のケアではほとんど効果は見られません。
特にたるみ毛穴や開き毛穴は、毎日の丁寧なケアによって少しずつ改善がみられるものです。

なかなか毛穴の目立ちが改善されないからといって諦めず、丁寧なスキンケアをコツコツと続けてみてください。
正しいスキンケアを続けることで、毛穴レスな肌へと導いてくれるはずです。