体と心を整えるピラティス。
美容と健康に役立つとして、多くの人が取り入れているエクササイズです。
これからピラティスを始めようと思っている人も多いと思いますが、
「ピラティスとヨガって違うの?」
「どのような効果が期待できる?」
など、わからないことも多いはず。
ここではピラティスの種類や効果に加え、スクールの選び方についてもご紹介します!
目次
ピラティスとは?
ピラティスという名前は知っていても、具体的にどのようなことをするのか知らないという人もいるでしょう。
ここではピラティスの基本について学んでいきましょう!
身体の機能を調整するためのメソッド
ピラティスは、1920年代に誕生したエクササイズで、もともとはリハビリテーションを目的としていました。
ヨガや太極拳を参考に編み出され、身体を整えつつ心との調和を目指します。
- 筋力・身体バランスの強化
- 筋力・身体バランスの回復
- 心身の活性化
など、おもに身体の機能を調整を目指すメソッドがピラティスです。
ヨガとの違いは?
ピラティスとヨガは、心身の調和をはかるという意味では同じ目的ですが、その内容はまったく異なるものです。
先述したように、ピラティスは体の機能を調整することが大きな目的で、筋力やバランスの強化・回復を目指します。
一方ヨガは、瞑想や修行という意味合いが強く、おもに精神の安定やリラックスが目的です。
ピラティスは筋力アップ、ヨガはリラックス、と考えるとわかりやすいかもしれませんね。
ピラティスの効果
ピラティスは体のバランスを整える効果が期待されていますが、具体的にどのような効果を実感できるのでしょうか。
ピラティスの効果について見ていきましょう。
姿勢改善
姿勢が悪い人は、実はインナーマッスルが弱いこともあります。
特に猫背が気になる人は、腹筋や背筋が弱い傾向にあるとか……
ピラティスではインナーマッスルにしっかりアプローチするため、体のコアを鍛えることで姿勢の改善につながります。
体の筋肉のバランスが整っていくと「これが正しい姿勢か!」と気付けるようになります。
ゆがみの矯正
人の体は、筋力が左右対称であることはほとんどありません。
しかし、左右の筋力のバランスが違いすぎると、体のゆがみの原因に。
ピラティスで筋力のバランスが整うと骨盤や内臓が正しい位置に戻り、ゆがみの改善にも役立ちます。
ゆがみが矯正されると、むくみや冷えの改善にもつながりますよ。
肩こりや腰痛の緩和
ピラティスは、筋肉をしっかり動かすエクササイズなので、血行促進にも大きく役立ちます。
血行が促進されると、肩こりや腰痛といった悩みの改善にもつながりますよ。
また、日常では使わない筋肉や動きも取り入れるので、体をより大きく動かせます。
これも肩こりや腰痛緩和に役立つ理由の一つです。
ストレス解消
ピラティスは、筋肉にアプローチするとともに心を整える効果も期待できます。
深い呼吸とともに行うため、自律神経を整えストレス解消を目指せます。
また、ピラティスでは一つの動作に集中して取り組みます。
この集中が精神にも良い影響をもたらしてくれるのです。
ダイエット効果
ピラティスを続けると、体がすっきりしたと感じる人が多い印象です。
これは、ピラティスによって血行が促進され、新陳代謝がアップした結果と考えられます。
代謝が良くなることで痩せやすい体質になるうえ、むくみにくい体づくりにも役立っているため、ダイエット効果が期待できるんですね。
また、筋肉量が増えることも、ダイエットに良い影響をもたらします。
ピラティスは2種類
ピラティスは、
- マットピラティス
- マシンピラティス
の2種類があります。
ここでは2種類のピラティスについてご紹介します。
マットピラティス
マットピラティスは、その名前のとおりマットのうえでさまざまなエクササイズを行います。
多くの人がイメージするピラティスは、マットピラティスでしょう。
音楽に合わせて動いたり、バランスボールやチューブなどを取り入れたり、身体能力や目的に合わせたエクササイズができるのも魅力です。
自宅でも簡単に取り入れられるのもうれしいポイントですね。
マシンピラティス
マシンピラティスは、おもにトレーニングジムなどで専用のマシンを使って取り組む方法です。
海外でピラティスといえば、マシンピラティスのほうがスタンダードなのだとか!
マシンを使うのでさまざまな部位にアプローチできるのが魅力。
専用のトレーナーの指導も受けられるので、初心者こそマシンピラティスがおすすめです。
ピラティスの選び方
「自分にはどちらのピラティスが向いているのだろう」
初めてピラティスに取り組む際は迷ってしまいますよね。
ここではピラティスの選び方について見ていきましょう。
自宅でも手軽に取り組みたいならマットピラティス
手軽にピラティスを始めてみたい、そう思っている人は、マットピラティスがおすすめです。
最近ではYouTubeでもレクチャー動画が多く投稿されているので、自宅でも簡単に取り組めますよ。
- 自宅でも取り入れたい
- 姿勢改善
- 運動不足解消
- 身体機能のバランスを取りたい
などを目的にしている人は、マットピラティスを選ぶとよいでしょう。
より本格的に負荷をかけたいならマシンピラティス
本格的に筋力トレーニングに取り組みたい人は、負荷が大きいマシンピラティスがおすすめです。
ジムに行って行うため、自分のスキルに合わせて取り組めるのが魅力ですね。
- トレーナーに指導してほしい
- 筋力アップを目指したい
- 自分のスキルに合ったトレーニングをしたい
- より多くの動きを取り入れたい
など、本格的なトレーニングを取り入れたい人は、マシンピラティスを選ぶとよいでしょう。
ピラティスの資格取得のためのスクールの選び方
ピラティスを長く続けていると、
「資格を取ってみたい!」
と思う人もいるでしょう。
ここでは、ピラティスの資格が取れるスクール選びについてご紹介します。
どちらの種類の資格を取りたいか
マットピラティスとマシンピラティス、どちらの資格取得を目指すかによってスクール選びも変わります。
マシンピラティスは、マットピラティスの資格も有することが基本なので、二つの資格を一緒に取れるスクールを選ぶのがおすすめです。
マットピラティスの資格のみで良い場合は、自宅で受けられる講座もあるため、スクールの幅は広がります。
自身のスキルに合っているか
自分のスキルに合わせたスクールを選ぶのもポイントです。
高みを目指してレベルの高いスクールに通うのも良いですが、自身が持つ経験を生かせるコースを選んだほうが良い結果につながるケースがほとんど。
初心者向けの講座を開設しているスクールもあるので、いろいろなところを見てみるとよいでしょう。
団体や流派から選ぶ
ピラティスの資格にも、さまざまな団体や流派があります。
それぞれの団体や流派で取得できるピラティスの種類が異なることもあるため、入会する前にしっかり調べておくと安心ですね。
また、資格取得後の就職についても、団体や流派によって変わります。
働きたい場所が決まっている場合は、就職先に合わせてスクール選びをすることをおすすめします。
資格取得にかかる費用もチェック
資格取得には、それなりの費用がかかります。
どのスクールも同額というわけではないため、資格取得までにどのくらいの費用がかかるのか調べておくとよいでしょう。
ある程度予算を決めておき、その予算内で取得できる口座を選ぶのも一つの方法です。
資格取得におすすめのスクール5選
いざ資格を取得しようと思っても、スクールが多くどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
ここでは、ピラティスの資格が取れるおすすめのスクールをご紹介します。
BASIピラティス
世界最大規模のピラティス団体で、日本では
- 東京
- 大阪
- 岩手
- 名古屋
- 北海道
- 仙台
の6ヵ所でインストラクター養成講座を行っています。
費用は30万円から、学習期間は最短で36時間となっています。
指導者資格を取得したあとは、BASIピラティススタジオでインストラクターとして働く道も。
バランスドボディ
世界で通用するインストラクターの養成を目指すスクールで、ピラティスの基礎はもちろん、基礎解剖学や運動学も学べます。
マットピラティスの資格のみであれば、全国どこからでもリモートで受講できるのも魅力。
リフォーマーコースは、神奈川県鎌倉市の教室でレッスンを受けます。
費用は398,000円から。
JAPICA日本ピラティス指導者協会
日本人の骨格に合わせたアプローチをメインに、これまでのピラティスをアレンジした新流派。
- マットピラティス(2コース)
- マシンピラティス
- ゴルフピラティス
上記3つのコースを開設しています。
ただし、基礎コースでは指導者資格の取得はできません。
基礎コース修了後、トレーナー資格へとステップアップをする必要があります。
ボディモード
STOTT PILATES®の国際ライセンスが取得できるスクール。
日本初の公認スクールということで、質の高い指導を受けたいという人におすすめです。
資格取得後は、一般の人はもちろん、プロのアスリートへの指導も可能になるとか!
スクールは千駄ヶ谷、費用は199,500円から。
ストットピラティス
一般の人はもちろん、体にハンデを持った人や高齢者、アスリートまで幅広い層に対応できるインストラクターを要請するカナダ発のスクール。
さまざまなプログラムがありますが、まずは初級・中級マットコースから始めるのがおすすめです。
学習時間は40時間とされていますが、その後、各種課題に計95時間の受講が必要。
すべて終了すると、インストラクター試験の受験資格が与えられます。
ピラティスは自分に合った種類を選ぼう
ピラティスは一人でも取り組めるエクササイズで、身体能力のアップはもちろん、日常的な体のメンテナンスにもぴったりです。
自宅でも簡単に取り組めるマットピラティスから初めて、慣れてきたら自分のスキルに合わせたスクールに通ってみるのもおすすめ。
ピラティスは学べば学ぶほど奥の深いスポーツです。
インストラクターの資格を取得し、ゆくゆくは自分の教室を持つことを目指すのもいいかもしれませんね。