シミやそばかすだけでなく、シワやたるみなどの老化のサインが気になり始めたという人もいるでしょう。
その老化のサイン、実は「光老化」かもしれません。
なんと肌老化の約8割が、紫外線の影響である「光老化」と考えられているのです。
「光老化って何?」
「回復させることはできる?」
「紫外線対策を知りたい!」
など、光老化について詳しく解説します。
紫外線対策や回復を目指すケアもご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
紫外線による光老化とは
光老化という言葉を聞いたことはあるけど、具体的にどのようなものなのかわからないという人もいるでしょう。
まずは光老化について詳しく見ていきましょう。
光老化を引き起こす紫外線には2種類
太陽から降り注いでいる紫外線には、
- UVA
- UVB
の2種類があります。
UVA | UVB |
・波長が長い(波長:320~400nm) ・真皮まで届く ・コラーゲンやエラスチンにダメージを与える ・シワやたるみの原因になる | ・波長が短い(波長:280~320nm) ・届くのは表皮まで ・肌を赤くする ・シミや皮膚がんの原因になる |
それぞれの特徴から、光老化の原因となるのはUVAということがわかりますね。
UVAが肌の奥まで届き、しわやたるみの原因をつくっているのです。
症状
光老化によるおもな症状は次のとおり。
- 細かいシワが増える
- 深いシワが目立つようになる
- 肌のたるみ
- シミが増える
- 肌の黄ばみ
- 乾燥
- 肌のごわつき
光老化の原因であるUVAは肌の奥まで届くため、じわじわと肌のコラーゲンを破壊していき、ハリのないしぼんだ肌になってしまうのです。
加齢と光老化の違い
光老化の症状を見てみると、年齢を重ねることで起こる老化とほとんど同じような気がしますよね。
光老化と加齢でみられる老化は、似ているようで実は大きく異なります。
加齢 | 光老化 |
・皮膚が薄くなる ・色も薄くなる ・年齢とともに症状が進む | ・皮膚が厚くごわつく ・色が濃く黄ばむ ・紫外線を多く浴びると早く症状があらわれる |
紫外線を多く浴びるとダメージが蓄積し、光老化によるシワやたるみが加速してしまうのですね。
紫外線による光老化を予防するには
光老化は加齢と違い、しっかり予防することで進行を遅らせることが可能。
ここでは光老化を防ぐ紫外線対策について見ていきましょう。
日焼け止めは年中必須
光老化を防ぐには、いかに紫外線をカットするかがカギ。
季節や天候にかかわらず、毎日日焼け止めを塗る習慣をつけるのが一つ目のポイントです。
光老化の原因となるUVAは窓ガラスを通す性質があるため、室内にいても日焼け止めは必須。
また、日焼け止めはこまめに塗りなおすようにしましょう。
食べ物で予防
光老化は活性酸素が多く発生してしまうことも原因の一つです。
活性酸素を抑える食べ物を積極的に摂ることで、光老化を予防できますよ。
- ビタミンC
- ポリフェノール
- カテキン
などは、活性酸素を抑えるとともに抗酸化作用が期待できるので、毎日の食事に取り入れましょう。
日傘や帽子で予防
日焼け止めを塗っても、完全に紫外線をカットすることはできません。
外出する際は、日焼け止めに加え、
- 日傘
- 帽子
- サングラス
などのアイテムで紫外線から肌を守りましょう。
また、薄手の長袖やアームカバーを使うのもおすすめです。
光老化ダメージを回復させるには
「紫外線による光老化は回復ができないの?」
そう思っている人もいるかもしれませんね。
光老化は正しいケアで回復を目指せます!
うっかり紫外線を浴びてしまった日にやりたい、回復を目指すケアについて見ていきましょう。
徹底的に冷やす
紫外線を浴びた肌は、いつもよりもほてりを感じるはず。
肌のほてりを感じたら、できるだけ早く、しっかり冷やすのがポイントです。
- タオルに包んだ保冷剤で冷やす
- 塗らした冷たいタオルを肌に当てる
など、肌のほてり具合に合わせて冷やすと効果的です。
また、ほてりが強い場合は入浴は避け、ぬるめのシャワーで済ませましょう。
質の良い睡眠
肌の回復を目指すには睡眠も欠かせません。
就寝時間を早めて睡眠時間を確保することも大切ですが、いかに質の良い睡眠がとれるかという点もポイント。
良質な睡眠をとることで、免疫力がアップするとともに肌のターンオーバーが正常になり、肌の回復が早まりますよ。
念入りな保湿
紫外線を浴びた肌は乾燥が進んでいます。
いつもよりも念入りに、肌にたっぷり水分を与えましょう。
気を付けたいのは、日焼けをした肌はいつもよりも敏感になっているということ。
できるだけ優しい成分のスキンケアアイテムを使い、丁寧に保湿をするのがおすすめです。
日焼け止めの選び方と正しい使い方
紫外線による光老化を防ぐには、日焼け止めはマストアイテム!
ここでは日焼け止めの正しい選び方と使い方をご紹介します。
SPFとPAの数値を基準に選ぶ
日焼け止めを選ぶ際は、SPFとPAの数値を基準にしましょう。
- SPF:UVBによる日焼けをどのくらい遅らせられるか
- PA:UVAで起こる日焼け(即時型黒化)をどのくらい遅らせられるか
つまり、SPF30の場合、塗らなかった場合と比べて皮膚が赤くなるまで30倍の時間を遅らせることができるということになります。
また、PAは「+」の数で効果の高さを表しています。
光老化の原因であるUVAを防ぐには、PAのほうが重要ということですね!
数値が高ければ効果が高いのは事実ですが、数値が高いものは肌の負担に。
- 長時間屋外にいるときはSPF50・PA++++を選ぶ
- 買い物程度ならSPF35・PA++を選ぶ
というように、使い分けるのがおすすめです。
正しい使い方
日焼け止めはムラなくしっかり塗るのがポイント。
量も、肌の表面に塗るだけでは足りていないことがほとんどです。
目安の量は1cm²あたり2mgで、顔に塗る場合は約0.8~1gが必要になります。
<0.8gの目安>
- クリームタイプ:パール2粒分
- ローションタイプ:1円玉2枚分
1度塗っただけではムラになりやすいので、重ね塗りをするのがおすすめですよ。
紫外線は体に良いこともある
紫外線は光老化の原因になるため、負のイメージが強いですよね。
しかし、紫外線は私たちの体に良い影響も与えてくれます。
紫外線を浴びることで、体内では生成できないビタミンDをつくり出します。
ビタミンDはおもに骨を強くする働きがあり、不足すると将来、骨粗しょう症になるリスクが高まるとか!
紫外線を完全にシャットアウトするのではなく、1日に数分の日光浴を習慣にしてみてはいかがでしょう。
紫外線対策を徹底して光老化の回復を目指そう!
私たちの肌は日々紫外線にさらされ、気付かないうちに光老化が進んでいます。
光老化はある程度予防ができるため、普段から日焼け止めを塗ったり日傘を活用したりして対策をすることが大切です。
また、光老化は正しいケアで回復も目指せます!
紫外線対策に加え、丁寧なスキンケアで光老化知らずの肌を手に入れましょう。