冷房で手足が冷えたり、空気が冷たくなると体の冷えが気になったりする人は多いはず。
そんなときに活躍してくれるのが「白湯」です。
白湯が美容や健康に良いということは知っているけど、具体的にどのような効果が得られるのかわからないという人もいるでしょう。
「そもそも白湯って何?」
「白湯の効果について知りたい!」
ここでは、白湯を取り入れようと考えている人のために、白湯の基礎知識や得られる効果、飲むタイミングなど詳しくご紹介します。
目次
白湯とは?
白湯をただのお湯と思っている人も多いかもしれませんね。
白湯は、
「一度沸騰させたお湯を50度程度まで冷ましたもの」
のことをいいます。
水道水には塩素が含まれており、一度ぐらぐらと沸騰させることで不純物を取り除く目的があります。
冷え性だけじゃない!白湯の効果
体に良い影響を与えてくれる飲み物として、近年白湯が注目されています。
冷え性だけでなくさまざまな効果が期待されていますが、具体的にどのような効果があるのでしょうか。
冷え性の予防・改善
冷え性の原因はさまざまですが、その一つに末梢の血流障害が挙げられます。
体温よりもやや高い50度の白湯を飲むことで、血の巡りを良くする効果が期待できるのです。
白湯を飲むと、体の内側をしっかりと温められます。
内臓の冷えは体全体の冷えともつながっているため、内臓を温めることが冷え性改善にもつながっています。
ダイエットのサポート
年齢とともに体重が落ちにくくなったり脂肪がつきやすくなったりしていると感じている人はいませんか?
実はこれには基礎代謝の低下が関係しています。
白湯を飲むことで体の内側が温まると基礎代謝がアップし、脂肪燃焼効率も上がります。
毎日の習慣として白湯を続けると、痩せやすい体質づくりに役立つのです。
デトックス
白湯にはデトックス効果も期待できます。
白湯を飲むことで血行が促進され、体に溜まった老廃物をスムーズに排出できるようになるのです。
老廃物の蓄積はむくみの原因にもなりますが、白湯が老廃物を排出するとともに溜まりにくくしてくれるのでむくみの解消・予防につながります。
年齢とともにむくみやすくなったという人こそ、白湯を取り入れることをおすすめします。
美肌
白湯を飲むと体温が上昇し、血の巡りも良くなります。
その結果、新陳代謝がアップし肌のターンオーバーも整い美肌につながるというわけ。
白湯は体を内側から温めてくれるので、美肌の基礎となる土台をしっかり固めてくれるんですね。
肌荒れをしにくくなるほか、くすみの改善やハリ感アップにもつながります。
白湯の正しいつくり方とポイント
白湯についてなんとなく知っているものの、正しいつくり方はわからないという人もいるかもしれませんね。
ここでは、白湯の正しいつくり方をご紹介します。
白湯のつくり方
白湯はただお湯を沸かせばいいというわけではなく、正しいつくり方があるんです!
<白湯のつくり方>
1.やかんや鍋に水を入れる
2.フタをせず火にかける
3.沸騰したらそのまま10~15分ほど沸騰させる
4.50度程度に冷ましたら完成
水は水道水でも浄水器を使ったものでもミネラルウォーターでも、飲料水ならなんでもOKです。
浄水器の水やミネラルウォーターを使う場合は、塩素が含まれていないので長時間沸騰させる必要はありません。
白湯をつくる際のポイント
白湯をつくるときのポイントもいくつかあるのでチェックしておきましょう。
- フタをせずに沸騰させる
- 10~15分、しっかり沸騰させる
大きなポイントは上記の二つ。
フタをせずに10分以上沸騰させることで、水に含まれる不純物をしっかり取り除けます。
また、白湯を飲む際の温度は50度程度が目安ですが、季節に合わせて温度を変えるのもポイントです。
寒い時期はやや熱めに、夏や暑い日はややぬるめにすることで、体への負担を減らしながら白湯を取り入れられます。
冷え性対策にはいつ白湯を飲めば良い?
せっかく冷え性対策に白湯を取り入れるなら、効果的なタイミングで白湯を飲みたいですよね。
ここでは、「いつ白湯を飲めば良いの?」という疑問にお答えします!
朝起きてすぐ
まず初めに試してほしいのが、朝起きてすぐに白湯を取り入れるということ。
朝一番に冷たい水を飲むという人もいるかもしれませんが、ぜひ白湯に切り替えてみてください。
水分補給という意味合いも大きいですが、寝起きの体は体温がやや低く、白湯を飲むことで体温を上昇させて体をゆっくりと目覚めさせる働きがあります。
体が内側から温まり、血行促進にも役立ちますよ。
コップ1杯の白湯を、10分ほどかけてゆっくり飲むのがポイントです。
就寝前に
就寝前に白湯を飲むのもおすすめです。
寝る前に温かい飲み物を飲むと体が温まり、副交感神経が優位になります。
副交感神経が有意になることで寝つきがスムーズになり、質の良い睡眠へと導いてくれます。
内臓が温まった状態で眠りにつけるので、冷え性改善にも期待ができるというわけです。
水分補給としていつでも飲んでOK
普段冷たい飲み物を飲むことが多い人は、日常の水分補給を白湯に変えてみるのもおすすめです。
冷たい飲み物は体を冷やす大きな原因になっており、これを白湯に変えるだけで体を温める効果が期待できます。
白湯は一度に大量に飲まなければ、体への影響はほとんどありません。
水と同じように水分補給として白湯を取り入れてみてくださいね。
白湯を飲むときの注意点
美容や健康に良いといわれる白湯ですが、飲む際の注意点はないのか気になりますよね。
ここでは、白湯を飲む際の注意点について見ていきましょう。
飲みすぎ注意!1日に600~800mlが目安
何事もやりすぎは禁物。
白湯も必要以上に飲みすぎると逆効果になってしまうことも。
とはいえ、白湯の原料は水なので、水分補給として日常的に飲むのはまったく問題ありません。
ただし、冷たい水よりも体への吸収が良いとされているため、1日に600~800ml程度を目安に飲むとよいでしょう。
コップ1杯の白湯を朝昼晩3回飲むなど、1日に飲むタイミングを決めておくと飲みすぎを防げます。
1回で飲む量はコップ1杯でOK
飲みすぎるということにつながることですが、1回に飲む白湯の量にも気を付けたいところ。
白湯が体に良いからといって、1回で大量に飲んでしまうと体に大きな負担となるだけでなく、むくみの原因になってしまうことも考えられます。
1回に飲む白湯の量はコップ1杯、200ml程度を目安にゆっくり時間をかけて飲むのがポイントです。
50度という温度は飲みやすさがありますが、一気飲みするのもNGですよ。
下痢やむくみが気になる人は少量ずつ試す
いくら体に良いといわれる白湯でも、体質によっては体に合わないというケースもあります。
白湯を飲むと下痢になったりむくみやすくなったりするという人がいるのも事実です。
白湯を飲み始めて体調に気になることが起こったら、一度白湯を飲むのをやめてみましょう。
体調が安定したら、少量ずつ白湯を再開して様子を見るのも一つの方法です。
もっとおいしく!白湯のおすすめアレンジ
美容や健康のために白湯を飲んでいるけど、正直あまりおいしくないと感じている人もいますよね。
私も慣れるまでは無味無臭の白湯に苦手意識がありました。
ここでは、白湯をもっとおいしく飲めるおすすめのアレンジをご紹介します。
ショウガをプラス
冷え性改善を目指す人にぜひ試してほしいのが、白湯にショウガをプラスすること!
ショウガは体を温める作用があるので、冷え性改善にぴったりですよね。
完成した白湯にショウガを入れても良いですし、辛味が気になる人は白湯をつくる際にショウガも一緒に入れて沸騰させてもOKです。
簡単にショウガ湯をつくりたいなら、チューブタイプのショウガを使うのがおすすめですよ。
はちみつをプラス
甘みがないと飲みにくいという人には、はちみつをプラスしてみてください。
はちみつは万能薬ともいわれていて、のどの痛みの緩和や腸内環境を整える作用、抗炎症作用によるアンチエイジングなど、さまざまな効果が期待できます。
量はコップ1回の白湯に対してスプーン1杯程度でOK。
ほんのり甘みがプラスされて飲みやすくなりますよ。
レモン汁をプラス
レモン汁も白湯を飲みやすくしてくれるおすすめのアイテム。
レモン果汁として販売されているものを使っても良いですが、フレッシュレモンだとより香りが立つので白湯を飲みやすくしてくれます。
レモン汁にはビタミンCが豊富に含まれているので、美容効果を求めている人にもぴったり。
はちみつとレモン汁を組み合わせたアレンジもおすすめですよ。
梅干しをプラス
白湯で満足感を得たいという人には、梅干しがおすすめです。
白湯の中で梅干しをつぶしながら飲みましょう。
程良い塩分を感じられるのでおやつ代わりにもなり、ダイエット効果も期待できます。
また、梅干しに含まれるクエン酸は疲労回復効果が期待でき、疲れているときにもぴったりの組み合わせ。
小腹を満たしたいときや疲れを取りたいときに飲んでみてくださいね。
フレッシュミントをプラス
リフレッシュしたいときにおすすめなのがフレッシュミント!
ミントのさわやかな香りが特徴で、気分転換になるのはもちろんデトックス効果も期待できますよ。
ちぎったミントに沸騰したお湯を注ぎ、50度程度に冷めたら飲みましょう。
ミントだけだと飲みにくいと感じる場合は、レモンやリンゴなどフレッシュフルーツを一緒に入れて、フレーバーウォーターのようにして飲むのもおすすめですよ。
生活に白湯を取り入れて冷え性改善
白湯は内側から体を温めてくれるので、冷え性改善にぴったりの飲み物です。
冷たい水を飲む習慣がある人は、それを白湯に変えるだけで冷え性改善に役立ちますよ。
白湯は水を沸騰させて冷ますだけで簡単につくれます。
飲むたびにつくるのが面倒という場合は、まとめてつくって水筒などに入れておくと便利ですよ。
飲みにくさを感じる場合は、白湯にはちみつやレモン汁などを入れてアレンジしてみてくださいね。