年齢を感じさせるお肌の悩みといえば、ほうれい線が挙げられます。
加齢とともにほうれい線が気になり始めたという人もいるでしょう。
私も40歳を目前にほうれい線が気になり始め、
「こんなにくっきりしていたっけ……?」
とがっかりしたことがあります。
肌のたるみが進むと、口元まで線が入る「マリオネットライン」が気になることも。
ほうれい線やマリオネットラインのない、すっきりしたフェイスラインを手に入れたいですよね!
今回は、ほうれい線やマリオネットラインの原因と、解消を目指すマッサージ法についてご紹介します。
スペシャリスト
神所 幸枝
【監修】ビューティースペシャリスト 神所 幸枝
サロンオーナーそして美容専門家として、執筆、監修 多数。
TV、雑誌、イベントのヘアメイク、ミスコンテスト美容講師として多岐に活動。
■AJA認定エスティシャン
■JPMパーソナルメイクアドパイザー
■JCTA臨床化粧療法士 その他資格多数
目次
ほうれい線ができる4つの原因
老け見えさせるほうれい線、できればつくりたくないですよね。
ほうれい線ができるのは加齢が大きな原因ですが、ほかにもさまざまな要因があります。
ここではほうれい線の原因について見ていきましょう。
1.加齢によるもの
ほうれい線ができる大きな原因は、加齢による肌の老化です。
人は20歳頃をピークに基礎代謝が低下し始め、新陳代謝もゆるやかになります。
新陳代謝が活発に行われないと、肌のターンオーバーも乱れやすく、肌のハリが低下してしまうのです。
また、年齢とともに肌のハリをキープするコラーゲンやエラスチンの量や質が低下します。
コラーゲンやエラスチンが減少することで肌がしぼんだように見え、ほうれい線ができやすくなります。
2.肌のたるみ
肌のたるみもほうれい線の大きな原因です。
加齢により表情筋が衰え、これがたるみの原因になることもありますが、実はこれだけが原因ではありません。
頬の脂肪は、表情筋のほかに両耳の上にある側頭筋によって支えられています。
この側頭筋が凝り固まると、頬がたるみほうれい線やマリオネットラインをつくるきっかけとなってしまいます。
3.肌の乾燥
肌が乾燥していると、ほうれい線ができやすく、もとに戻りにくくなります。
肌が潤っているときの肌はふっくらとやわらかい質感のため、小じわはできにくい状態です。
しかし、肌が乾燥していると肌はゴワゴワし、小じわができやすくなります。
乾燥した肌はティッシュ、潤っている肌はウェットティッシュと思うとイメージしやすいかもしれません。
ティッシュは折り目が付きやすいですが、ウェットティッシュは折り目が付きにくいですよね。
肌が乾燥すると小じわが増え、小じわ同士がつながると大きなしわになってしまうことも。
これが口元に起こると、老け顔の原因であるほうれい線になるのです。
4.間違ったスキンケア
毎日のスキンケアは欠かさず行い、エイジングケアにも力を入れているのになかなかほうれい線が改善されない場合は、間違ったスキンケアが影響しているかもしれません。
たとえば、
- 洗顔の際、顔をこする
- タオルでゴシゴシ拭く
- スキンケアで強く刺激する
などが挙げられます。
良かれと思ってやっていたことが、実はほうれい線の原因になっているなんて考えたくもないですよね。
こすったり叩いたりすることは、肌の刺激となり大きな負担になっています。
スキンケアは肌にそっと触れるように、優しく行うのがポイントです。
ほうれい線ができやすくなる習慣があるって本当?
毎日何気なくやっている生活習慣にも、実はほうれい線の原因となるものがいくつかあります。
一例を挙げると、
- 質の悪い睡眠
- 長時間のデスクワーク
- スマートフォンの見過ぎ
- 姿勢の悪さ
などがあります。
特に気を付けたいのが、スマートフォンの見過ぎです。
スマートフォンを見る際、顔は下を向き、背中は猫背になりがちですよね。
この姿勢は体に老廃物がたまりやすく、顔のむくみやたるみの原因となります。
これが進行するとほうれい線へとつながります。
ほうれい線・マリオネットラインの解消を目指すマッサージ
ほうれい線やマリオネットラインができるのは年齢によるものだから仕方ない……と諦めている人はいませんか?
年齢を重ねたからといって諦めるのはまだ早い!
ほうれい線やマリオネットラインは、マッサージで解消を目指せますよ。
ここではマッサージ法についてご紹介します。
側頭筋マッサージで頭のコリをほぐす
凝り固まった側頭筋をほぐすマッサージです。
シャンプーの際に、ちょっとした空き時間に、いつでもどこでも取り組めますよ。
- 耳の上に指3本を置き、ぐっと押しながらクルクルと円を描くようにマッサージする
- 指を移動させながら、側頭筋全体をほぐす
- 耳たぶのうしろにあるくぼみを10秒ほど指圧する
- 髪の生え際に指3本を置き、ぐっと押しながら、おでこの中心から両耳にかけてクルクルと円を描くようにマッサージする
指圧は、痛気持ちいいくらいの力加減で行いましょう。
頭皮や肌はこすらずに、指圧を意識して行うのがポイントです。
小鼻&口元のマッサージでマリオネットラインを撃退
ほうれい線やマリオネットラインの原因の一つといわれているのが、頬骨の下にあるリガメント(靭帯)のこわばりです。
リガメントをほぐすマッサージも、ほうれい線の解消に役立ちます。
- 小鼻の脇、頬骨の下をぐっと斜め上に押し上げる
- 小鼻の脇から耳にかけて、少しずつ移動しながら押す
- 小鼻の脇、頬骨の下と口角から耳を結ぶ線が交わる部分、それぞれ10秒ほど押す
一日2セット行うことで、リフトアップと血行促進が期待できます。
マッサージを行うときの注意点
ほうれい線やマリオネットラインの解消に、マッサージはとても有効な方法です。
しかし、やり方を間違えると、かえってほうれい線を深くする原因になってしまうことも。
ここではマッサージをする際の注意点について見ていきましょう。
肌を清潔にしてから行う
まず、顔に行うマッサージの場合は、洗顔後の清潔な肌に行うようにしましょう。
メイクをしたままの肌は乾燥していることが多く、このままマッサージをすると肌の負担になってしまいます。
洗顔後スキンケアまでしっかり行い、肌が潤った状態でマッサージをするのがおすすめです。
力を入れてこすらない
マッサージはつい力を入れてしまいがち。
ぐりぐりと力を込めたほうが、ほうれい線に効きそうな気がしますよね。
しかし、力を入れてこするのは絶対にNGです。
マッサージで肌をこすってしまうと肌が大きく動いてしまうため、たるみやしわの原因になってしまいます。
マッサージをするときは、こすらずに指を置いた状態でぐっと押すことを意識してみてくださいね。
オイルやクリームを使ってすべりを良くする
マッサージは、どうしても肌に摩擦が起きやすいです。
肌に摩擦が起こるとしわやたるみの原因になるため、指のすべりを良くすることが鉄則。
オイルやクリームをたっぷり使い、肌への刺激を最小限に抑えながらマッサージを行いましょう。
また、クレンジングオイルでマッサージをする人がいますが、実はこれはNG。
クレンジングはあくまでメイクを落とすためのアイテムなので、長時間のマッサージには不向きです。
クレンジングオイルをマッサージに使わないように気を付けましょう。
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マッサージを習慣にしてほうれい線ケアに取り組もう!
ほうれい線やマリオネットラインは、放っておくとどんどん進行し、どんどん老け顔になってしまいます。
「ちょっと気になるかも」と思った早い段階で、ほうれい線をケアするスキンケアやマッサージを取り入れれば、老け顔を食い止めることも可能ですよ。
とはいえ、ほうれい線解消マッサージに速効性はありません。
一日数セットを毎日継続して行うことで、少しずつほうれい線が解消していくことを実感できるはずです。
マッサージを習慣にして、たるみのないすっきりしたフェイスラインを手に入れましょう!